てんかん患者に聞いたテグレトール服用きっかけ

テグレトールはてんかん発作の治療に用いられる薬として有名ですが、飲めば誰しもてんかん発作や痙攣が起きなくなる、というものではありません。
テグレトールが高い効果を発揮するのは、「部分てんかん」の症状においてであり、てんかん全般に効く薬、というわけではないのです。
ただ、興奮作用を抑え、痙攣・幻覚・錯乱などの部分発作による諸症状を和らげる、という点において優れた効能を持っている、という点は確かです。
現在、てんかんの治療における第一選択薬として、幼児~成人まで幅広く処方されています。
また、テグレトールはてんかん以外にも躁うつ病の躁状態や、顔面の筋肉が硬直して激しい痛みを引き起こす三叉神経痛にも効果があります。
前述の部分てんかん発作に中でも、特に意識が朦朧とした後で部分発作が出るような症状(全般発作の一つである強直間代発作)においても高い効果を発揮するとされ、第一選択薬として処方されています。
しかし、テグレトールは「ハイリスク薬品」と言われる薬の一つであり、人によりますが、強い副作用を引き起こす場合もあります。
代表的な副作用として、まず眠気やめまいが挙げられます。
この症状は抗てんかん薬全般に当たりますが、時に日常生活に支障をきたすような重い症状を引き起こし、服用を中断するケースもままあります。
他にも、立ちくらみや注意力・集中力・反射運動能力等の低下、複視、歯肉増殖、脱力感、悪心・嘔吐、食欲不振、肝機能障害、頭痛・頭重、排尿困難などの副作用を起こす可能性があります。
これらも他の抗てんかん薬にも当てはまる症状ですので、テグレトールに限ったことではありませんが、あまりにも症状が重いようなら必ず医師と相談の上、薬の変更等の判断を仰いでください。
くれぐれも、自己判断で勝手に服用をやめることはしないでください。
自分の症状・体質と向き合い、担当医とよく相談することが大切です。